平成24年10月6日(土曜日)
小島ブンゴード孝子さんをお招きして講演会を開催しました。
第一部は、一般の方向けにデンマークの認知症についてのお話でした。
まず始めにデンマークの高齢者や医療について、日本との違いや共通している所の話をしていただきました。 デンマークでは健康志向が強まり、近年では平均寿命が伸びたそうです。
続いて、デンマークの認知症高齢者のお話をしていただきました。 デンマークでも日本と同じように高齢化が進み、認知症の方が増えているそうです。
認知症高齢者の対応には、医療と福祉と家族の連携が不可欠で、デンマークにも、認知症患者さん向けの24時間住宅、デイサービス、ショートステイ、配食サービスなど日本と同じようなサービスがあります。
それに加えてデンマークでは、認知症セラピーを目的とした「森のデイセンター」というのがあります。
「森のデイセンター」では、森の中で自然を感じながら一日を過ごします。
リラックス効果があり、認知症患者さんも気持ちが落ち着いて穏やかに過ごせるそうです。
また、デンマークには認知症についての専門家、「認知症コーディネーター」と呼ばれる資格があり、認知症患者さんに対応したり、家族の相談を聞いたりしているそうです。
日本も色々なサービスがありますが、まだまだ専門の資格を持っている方は少ないようです。
日本では、認知症グループホームや入所施設が主流ですが、デンマークでは、ケアセンターというのがあります。そこは、認知症利用者のみのユニットになっているそうです。もちろん24時間体制でケアされているそうです。
日本も認知症患者さん向けのサービスを充実させてほしいですね。
第二部は医師や医療福祉スタッフなどの専門職を対象に認知症の講演会を行ないました。
始めにデンマークの医療についてのお話でした。
デンマークでは急性期病院の平均入院日数は7日で、治療が終われば福祉へ引き継がれるそうです。
デンマークでは、自己決定、継続性、残存機能の活用という「ケアの3原則」があり、いつまでも自分らしく生きるために自分で出来ることはすることを徹底しているそうです。 日本でも見習いたいですね。
次に認知症についてのお話です。
デンマークでの認知症に対する対策として、予防と早めの対応、各施設、病院間での情報の提供、アルツハイマー協会の活動があります。
デンマークでの認知症患者さんの対応はとても参考になりました。
ケアのキーポイントをしっかりと頭にいれて、対応しないといけませんね。 挫折させない生活!毎日いいことを見つける生活が大事なんですね。
たくさんの方にお越し頂きありがとうございました。
小島ブンゴード孝子さん、今回も貴重な講演を聞かせていただき、ありがとうございました。